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Satellite School MINANOHA @町田相原 あそび∞まなび アソビノマド お知らせ ブログ

あそび∞まなび【ミナノハで育つ、“やってみたい”の物語ーvol.1 クマ×みなのはカフェ 】

MINANOHA相原の鳴海です。

🌈はじめに

今回のブログから4本のシリーズで、
子ども達の声から自然に育っていった 4つの環境 をご紹介します。

1|クマのそばで過ごす、ほっと息がゆるむ時間と、食の楽しみ
2|駄菓子を選ぶ小さな“ふるまい”が生む、ゆるい交流と心の余白
3|子ども達と一緒に完成させた、トランポリンという新しい居場所
4|「ミナノハでならできるかもしれない」から始まった学習グループ

どれも、特別なプログラムとして準備したものではありません。
日々の小さな声やしぐさをきっかけに、
子どもが思わず“触れてみたくなるもの”がそっと置かれていくなかで、
少しずつ姿を変え、広がっていった場所ばかりです。

その過程には、
子ども達が自分のペースで “整っていく瞬間” がそっと息づいていて、
安心が積み重なるなかで 自己調整の芽が静かに立ち上がっていく姿 が見えてきます。

子ども達の歩幅に寄り添いながら育まれてきた、
その 小さな芽生えの風景 を、
いっしょに覗いていただけたらうれしく思います。

【ミナノハで育つ、“やってみたい”の物語ーvol.1 クマ×みなのはカフェ 】

ミナノハの部屋には、子ども達が
「大きいぬいぐるみ、あったらいいよね」
と連れてきた、160センチほどのテディベアがいます。

最初の頃は
「くますけ」「くまもん」「テディ」…など
いろんな候補で盛り上がっていたのに、
いつの間にか呼び名はシンプルに 「クマ」 に落ち着きました。

遊びの途中で寄りかかったり、
そっと一人になりたい時の居場所になったり。
気づけばクマは “ここにいるのが当たり前” の存在で、
そのまわりには子ども達がひと息ついていく空気が自然と流れています。

何を話すわけではなくても、
近くにいるだけで呼吸がゆっくり戻っていくような——
そんな静かな時間です。

クマは時々、子ども達の手によって“ふわふわメンテナンス”が行われます。
みんながぎゅっと抱きしめるので、クマの中の綿がしぼんでくるのです。

「あ、クマがお疲れモードになってる」
「やばい、瘦せこけてる!」

そんな声が上がると、
部屋の真ん中にそっと綿の“雪山”を置いておくだけで、
子ども達は自然と集まってきて、

「よし、栄養補給だ〜!」
「今日は体内からパワーチャージね!」

と笑いながら、根気のいる綿入れを始めます。
こちらが「綿入れするよ」と決めたわけではなく、
子ども達が“やりたくてやっている”時間。
その流れを自然に支えることが、ミナノハの大人たちの役目です。

ふわふわになったクマは再び、子ども達のもとへ。
すぐに子ども達はクマへ寄りかかり、女子トークのはじまりです。
口はおしゃべりで、手はホワイトボードへ。

このホワイトボードは、子ども達の”ミナノハで〇〇したい”が自由に書ける空間となっています。
「クレープ作りたい」
「わたあめやりたい」
「たこ焼き食べたい」
”食”に関することから、「ぬいぐるみ好き」「巨大トランポリン欲しい」「クリスマスパーティーしよう♪」等々
…そんな“やりたい”がどんどん並びます。

誰かの一言や落書きが、別の誰かの「ちょっとやってみたい」に変わっていく。
これがミナノハの良いところで、計画ではなく 連鎖で生まれる楽しさ が日常です。

こうして集まった声から、“みなのはカフェ” も生まれました。
カラフルなトッピング、手づくりメニュー、思わず手が伸びる駄菓子たち。
子ども達の「こんなのあったら楽しい」がそのまま形になりました。

みなのはカフェのメニューより~
たこ焼きを焼いたり、

ピザ生地を練ったり、

巨大綿あめも作れます✨

子ども達のアイディアで生まれた『ミナノハ駄菓子屋』

(※ ミナノハ駄菓子屋については、次回じっくり書きます。)

ときには、ゆっくり腰を据えて絞りクッキーをつくる日もあります。
思いついた形を自由に絞ってみたり、色を混ぜて模様をつくってみたり。

きれいに仕上げるためではなく、
ただ「これやってみたい」から始まる創作の時間。

気づけば夢中になって、机いっぱいに形が並んでいく。
そんな静かな集中のひとときをじっくりと楽しみます。

できあがったものは、外でのんびり食べることも。

ただ並んで座って、
「おいしいね」と笑い合う。

それだけなのに、
子ども達の“また来たい”につながっていくのがミナノハです。

🌱ミナノハは、子ども達の声から育つ場所です。

大人が形を決めるのではなく、
子ども達のペースと“やりたい気持ち”を受け止め、
環境を整えていく。

その積み重ねが、
その子にとっての「挑戦したい」に自然につながっていきます。

次は、ミナノハのもうひとつの人気スポット
「ミナノハ駄菓子屋」 の裏側を紹介します。
こちらも、子ども達の声から生まれた“遊びの世界”です。

お楽しみに。