MINANOHA相原の鳴海です。
今日は、子ども達の声から生まれ、
いまじわっと盛り上がっている場所── ミナノハ駄菓子屋を紹介します。
【ミナノハで育つ、“やってみたい”の物語ー 2.たかが駄菓子、されど駄菓子。壁から育つ遊びの世界】
最初はほんのひとこと。
「駄菓子屋さんみたいな雰囲気があったらいいよね」
そんな会話から始まったのに、
気づけばミナノハの壁が“お店みたいな一角”になっていました。
① 買い出しから始まる“誰かを思う時間”

月に一度の駄菓子買い出しでは、
子ども達とスタッフでお菓子問屋へ向かいます。
ここでの子ども達は、
自分の好きなものを選ぶだけでは終わりません。
「ミナノハのみんな、これ好きかな?」
「○○がこれよく食べてた気がする」
そんなふうに、自然と “誰かの顔” を思い浮かべながら選んでいきます。
ちょっとした買い出しの時間に、
やさしい想像のやりとりが生まれます。
② 壁面づくりは、毎回ちがう“創作の冒険”



駄菓子を並べる“土台の壁”は、
子ども達が自由につくっていきます。
ガムテープで大きく形をつくる子、
細かいパーツをこだわり抜く子、
全体のバランスをじっと見て調整する子。
その日のメンバーで、
まったく違うデザインができあがる。
猫の日もあれば、家の日もあり、巨大な人型や
クリスマスツリーになることもあります。
まさに “みんなでつくる創作の冒険” です。
③ 完成した壁は、その月だけの“小さなお店”

その月のできあがりは、
“今月のミナノハ”を象徴するような作品になります。
駄菓子は、ただ飾ってあるだけではなく、
ボードゲームの休憩に少しつまんだり
もんじゃ焼きやクレープなどの調理活動のトッピングになったり
気持ちを和らげたり
と、自然なタイミングで手に取られていきます。
壁に並ぶカラフルな駄菓子の前では、
子ども達の表情がふっとゆるむ瞬間がよくあります。
④ ロディが“駄菓子を着る”日もある

壁づくりが盛り上がってきたころ、
ふいに子ども達の声が弾みました。
「ロディにも服着せようよ」
「駄菓子服?」
「え、やろやろ!」
言ったそばから手が動き、
ロディはあっという間に“おしゃれロディ”に変身。
駄菓子を貼る子、バランスを見る子、
「この角度かわいい!」と写真を撮る子。
ただの思いつきが、
気づけば小さな作品になっていく。
“やってみよ”の遊び心がそのまま形になる瞬間が、
ミナノハの楽しさです。
⑤ “たかが駄菓子、されど駄菓子”

駄菓子コーナーは、
ただお菓子を置いているだけの場所ではありません。
ここには、
「これ、誰が喜ぶかな」というやさしい気持ち
自分の“やりたい”が形になる経験
一緒につくる楽しさ
いつでも寄れる安心感
そんな小さな積み重ねがたくさん詰まっています。
ミナノハ駄菓子屋は、
子ども達の“やりたい”が壁いっぱいに散りばめられた、
小さな共同作品です。
ミナノハではこれからも、
子ども達の“ちょっとやってみたい”から生まれる遊びを丁寧に育てていきたいと思います。
