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Satellite School MINANOHA @町田相原 あそび∞まなび アソビノマド お知らせ ブログ

あそび∞まなび【ミナノハで育つ、“やってみたい”の物語ー 3.みんなでつくった巨大トランポリン】

MINANOHA相原の鳴海です。

シリーズ3回目は、巨大トランポリンづくりのお話です。

【ミナノハで育つ、“やってみたい”の物語ー 3.みんなでつくった巨大トランポリン】

ミナノハのホワイトボードには、日々いろいろな“呟き”が残ります。
ある日そこに書かれていたのは、

「庭でもっと遊びたい」
「トランポリン欲しい」

最初は、ただ一角にひっそりと書かれていただけの言葉でした。
けれどその数週間後、まるで伝言ゲームのように
「いいね」「できるかな?」「どうやって作る?」と子ども同士の会話がじわじわ広がっていきました。

大人が主導したわけではありません。
子どもの小さな声がゆっくりと動き出し、
気がつけば“実現へ向かう空気”が自然にまとまっていく。
これがミナノハではよく起こる、小さな奇跡のような流れです。

こうして、子ども達の発信で動き始めたのが、
庭に設置する 直径366㎝・耐荷重150㎏の巨大トランポリンづくり でした。

まずはフレームを並べるところからスタート。
説明書を読む子、部品を仕分ける子、力を貸す保護者。
“誰がリーダーか” ではなく、それぞれができることを自然に担っていく。

ミナノハに流れる「ゆるい協働」がそのまま形になった瞬間です。

固くてはまらない部品に苦戦することもある。
そんな時、子ども達は誰かに向かって小さくつぶやきます。

「ここ、持っててくれる?」
「これ合ってるかな?」

その声を聞いて、自然と手が伸びる。
助けを求める力と、助ける力。
この両方が、こうした日常の中で少しずつ育っていきます。

輪郭が見えてくると、子ども達の顔つきが変わります。

「できてきた!」
「これ本当に跳べるようになるの?」

自分たちの力で “場所が生まれる” 体験は、
既製品では味わえない特別な達成感につながります。

ネット張りは、思っていた以上に力のいる作業。
途中で疲れる子もいますが、誰かが無言で交代する。
こうした「呼吸のリレー」のような協力は、
落ち着ける環境があってこそ自然に生まれます。

最後の部品がカチッとはまった瞬間。
まだ跳んでいないのに、すでに「できたね」と笑い合う空気が広がっていました。

完成したその日から、トランポリンは一気に庭の中心に。

室内から庭へ続くウッドデッキの柵をあえて外し、
室内の延長線上にトランポリンを設置したことで、
“やりたいと思った時にすぐ動ける”環境ができあがりました。

before⇒ after⇒

蚊帳をかければ静かな秘密基地に。
みんなでいそいそとクマやクッションをトランポリン内へ持ち込んで。
寝転がって空を見上げながら何やらクスクスと話し込んでいます。

夏は大量の水風船で “特設の水遊び場” に。
水風船を”割らずに跳ぶ”というルールが盛り上がります!

冬は庭で焼いたウインナーやマシュマロを食べながら。
「跳んで、食べて、また跳ぶ」
そんな自由な動線が、子ども達の自然な調整につながっています。

🌱 子ども達の小さな声が、
大きな場所を動かしていくことがあります。

今回のトランポリンも、
大人が“やらせた”のではなく、
子どもが“やりたい”と言えたことから動き始めた時間でした。

そして、

自分で動く

協力し合う

少し頑張ってみる

しんどくなったら戻れる

この往復の積み重ねが、
最終的には 「ミナノハでならやってみたい」にもつながっていきます。

次回ブログは、トランポリンの先にある“学習グループ誕生のお話”です。