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Satellite School MINANOHA @町田相原 あそび∞まなび アソビノマド お知らせ ブログ 東京造形大学

あそび∞まなび|やってみると、自分が少し変わって見える~東京造形大学×ミナノハ

MINANOHA相原の鳴海です。

ミナノハでは毎年、東京造形大学 石賀教授ゼミナールの学生さん達と、共同制作活動を行っています。

テーマは「子ども達の日常にアート」

造形大学の学生さん達が、ミナノハの日常の中に、そっとアートのきっかけを置いてくれます。

今年で6年目となるコラボ。
今回はどんな作品が生まれるのか、子ども達もスタッフも、わくわくしながらのスタートでした。

ある日、子ども達がミナノハに来ると、造形大学の学生さん達から、2枚のカラフルな板が届いていました。

そこには、「ご自由にどうぞ」というメッセージが添えられていました。

まずは、子ども達と一緒に、「どうする〜?」と作戦会議が始まりました。

子ども達からは、次々にアイディアが出てきます。

「このカラフルな板の前で、思わず写真を撮りたくなるようにデコるのは?」

「釘を打って、迷路みたいにする?」

「コリントゲームを作るのもいいかも」

「的を描いて、みんなでスプラみたいに絵具玉を当てる?」

大人が先に決めた活動ではなく、
目の前にあるものを見ながら、子ども達の中から少しずつイメージが出てくる時間でした。

いくつかの案が出たあと、

「カラフルな板に映えるのは、白じゃない?」

という声が出ました。

そこから、白い絵具を使って、自由に筆を進めていくことになりました。

最初は、

「絵を描くのは苦手なんだ」

「自由に描くって一番難しいんだよね」

「何を描けばいいの?」

と、少し戸惑う声も聞こえてきました。

たしかに、「自由にどうぞ」と言われることは、楽しい反面、少し難しさもあります。

正解が決まっていないからこそ、
「これでいいのかな」
「変じゃないかな」
と、自分の中で迷うこともあります。

でも、すぐに形にならなくても大丈夫。

線を引いてみる。
数字を書いてみる。
点々を連打してみる。
白い絵具を少しずつ重ねてみる。

そんなふうに、それぞれのペースで手を動かしているうちに、子ども達の表情や動きが少しずつ変わっていきました。

「何を描けばいいの?」と聞いていた子が、気づくと自分のリズムで線を重ねていたり。

「絵は苦手」と言っていた子が、誰よりも集中して筆を動かしていたり。

最初に考えていたものとは違う形になっても、
「これはこれでいいかも」
と、少し笑っていたり。

描いているうちに、作品だけではなく、子ども達の気持ちも少しずつ動いていくように感じました。

活動の途中で、子ども達からこんな言葉が聞こえてきました。

「思っていることって、やってみると意外に同じにはならないね」

「もしかしたら、自分が一番、自分のことを誤解しているのかもね」

その言葉が、とても印象に残っています。

やる前には、
「苦手かもしれない」
「自分には向いていないかもしれない」
と思っていたことも、実際に手を動かしてみると、少し違って見えることがあります。

思っていた通りにはならないけれど、
思っていたより悪くない。

予定していた形とは違うけれど、
その違いがおもしろい。

そんな体験の中で、子ども達は少しずつ、
「自分はこういうこともできるのかもしれない」
「やってみたら、思っていた自分と少し違った」
と、自分のことを見直していくのかもしれません。

ミナノハで大切にしたいのは、上手に完成させることだけではありません。

やってみる前の不安。
やってみた時の戸惑い。
思った通りにいかなかった時の揺れ。
それでも、手を動かしているうちに生まれてくる発見。

その一つひとつを、子ども達と一緒に味わっていけたらと思っています。

今回の制作で生まれた作品は、東京造形大学創立60周年記念企画
「生きるキャンパス展 in 渋谷 〜ZOKEI 学びの環境とその広がり〜」
の中で展示していただく予定です。

ミナノハの日常の中で、子ども達が少しずつ手を動かしながら生まれたものが、また別の場所で誰かの目に触れる。

そんなふうに、ミナノハの中で起きた小さな時間が、外の世界とも少しつながっていくことを、とても嬉しく感じています。

展覧会の詳細は、東京造形大学のお知らせページからご覧いただけます。

生きるキャンパス展 in 渋谷 〜ZOKEI 学びの環境とその広がり〜

今回の制作の様子は、タイムラプスでも撮影しました。

作品が、子ども達の気持ちと一緒に少しずつ変化していく様子がとても魅力的です。